Googleで検索した客を、そのままLINEの「友だち」に変える。広告費ゼロ、設定30分の新機能
- 7月6日
- 読了時間: 4分
ホームページに電話番号を載せて、「お問い合わせはこちら」と待つ。
厳しいことを言うようだが、それは集客ではない。祈りだ。
考えてみてほしい。電話をかけてきてくれたお客さんは、電話を切った瞬間にあなたの手から消える。
名前も残らない。連絡先も残らない。こちらから次にアプローチする手段が、何ひとつ残らないのだ。
この状態を無料で終わらせられる機能が、いま順次展開されている。GoogleとLINEヤフーの新しい連携だ。
スマホでお店を検索したときの画面に「チャット」ボタンが表示され、1タップでLINE公式アカウントのトーク画面が開くようになる。
「へえ、便利な新機能が出たんだな」で読み終えてしまったら、損をするのはあなたのほうだ。この機能が何を意味するのか、順に説明していこう。

メリット1:客が一番「熱い」瞬間をつかまえられる
あなたのお店をGoogleで検索している人は、チラシを眺めている人でもなければ、SNSを流し見している人でもない。
いままさに、行くかどうかを決めようとしている人だ。見込み客の熱はこの瞬間がピークで、あとは時間とともに冷めていく。
これまで、その一番熱い瞬間に用意できた選択肢は「電話をかける」か「ホームページを見る」の2つだった。
そこに「チャットで聞く」が加わる。検索画面から一歩も離れさせずに、会話を始められるということだ。
メリット2:「電話をかけない客」をまるごと拾える
もうひとつ、知っておいてほしい事実がある。
いまのお客さん、特に20〜40代は、驚くほど電話をかけない。日中は仕事があり、手が空くのは夜。
「明日電話しよう」と思った人の多くは、翌日には別の店を検索している。
チャットなら話は変わる。深夜でも、通勤電車の中でも、気軽に問い合わせが入る。
あなたが寝ているあいだに、見込み客のほうから手を挙げてくれる仕組みだ。
メリット3:問い合わせが「消える」ものから「貯まる」ものに変わる
そして、ここからが本命だ。先の2つは前座にすぎない。
電話の問い合わせは、切れたらそこで終わる。
ところがLINEのチャットは、会話が終わっても友だち登録が手元に残る。
その日は来店に至らなかったお客さんにも、翌週のキャンペーンでも、来月の新メニューでも、こちらから何度でも届けられる。
しかも配信にかかる費用は、実質ゼロだ。
広告は、お金を止めた瞬間に止まる。リストは、持ち続けるかぎり働き続けてくれる。
商売でいちばん価値のある資産は、店舗でも設備でもなく顧客リストだ。
この原則に照らせば、今回の新機能の正体は「チャット機能」ではない。
Google検索という日本最大の人通りから、あなたのリストへお客さんを流し込むパイプである。それが、無料で手に入るのだ。
なぜ「今日」やるべきなのか
理由は単純だ。あなたの競合の大半が、まだこの設定をしていないからだ。
ロールアウトは順次進んでいる。近隣の同業者の検索画面にはチャットボタンがなく、あなたの店にだけある。
この状態は、競合が気づいて追いつくまでの期間限定ボーナスだ。
設定は無料で、かかる時間は30分ほど。ここまで条件がそろっていて、やらない理由を探すほうが難しい。
設定のやり方(2パターン)
パターン1:自動連携
Googleが、GoogleビジネスプロフィールとLINE公式アカウントの情報(店名・住所・電話番号)を照らし合わせ、同じお店だと判断すれば自動でボタンが付く。
満たしておく条件は4つ。
LINE公式アカウントを「認証済」にしておく(未認証の場合はLINE Official Account Managerから申請。バッジが青か緑に変われば通過)
「Web版プロフィール」を公開する(設定>プロフィール設定>「Web版プロフィールを公開」をオン)
チャット機能を有効にする(設定>応答設定>応答モードを「チャット」に)
Googleビジネスプロフィールのオーナー確認を済ませておく
条件を満たしていれば順次自動で反映されるが、お店によって時間差がある。
パターン2:手動連携
管理画面から自分でチャットリンクを設定する方法だ。
オーナーアカウントでGoogleの管理画面を開き、「プロフィールを編集」から連絡先項目の中のチャット設定へ進み、LINEの「友だち追加URL」を登録する。
ただし、この設定項目はまだすべてのアカウントに開放されていない。順次解放されていく見込みだ。
自分の管理画面に「チャットリンク」が表示されていなければ、まだ順番が来ていないということ。焦らなくていい。
その間にパターン1の4条件を整えておけば、待ち時間はゼロになる。
最後に
この30分の設定を「そのうちやろう」と後回しにした店と、今日やってしまった店。
半年後には、手元のリストの数に取り返しのつかない差がついている。
今日、あなたのお店を検索した人は何人いただろうか。そのうちの何人が、何も残さないまま画面を閉じただろうか。



